登山で痩せるための前準備!安全に登るための用意や装備
登山の消費カロリーは日帰り登山でも1000キロカロリーを超えます。しかも週に一度だけでも効果があり、美しい自然と触れ合いながら、心も豊かになれる最高の運動です。
しかし、高尾山でも遭難者が出るほど登山は危険と隣り合わせです。安全に登山を楽しむためにはどうすればいいか、体に負担にならないようにするには、かつ脂肪燃焼に効果的なものは何か。それぞれに触れながらご紹介いたします。
登山の消費カロリー計算方法は?
登山の消費カロリーは体重×0.155キロカロリーとされています。さらに背負っている荷物の重量にも左右されます。
カロリー計算するのが面倒ならヤマップというアプリが便利です。ヤマップは登山地図でGPSでログを記録してくれるうえに、体重などを記入しておくと、自動で消費カロリーを計算してくれます。登山で痩せる手助けにもなるうえ、道迷い防止にもなるので登山アプリはぜひ入れておきましょう。
登る前に準備するべきこと
登山は遭難を防ぐために、事前準備がとても大切です。ここでは登る前に準備しておくべきことを紹介します。
登る山を決める
登山できる山は初心者向けの所から、登山装備を持っていないと危険な所まで、さまざまあります。大切なのは自分のレベルに合っているかどうかです。
登山で痩せるために過酷な山を選ぶと怪我や遭難の原因となります。最初は観光客も大勢登るような有名な山(高尾山など)からはじめ、装備とともにレベルアップしてきましょう。
登山ルートをチェック
登る山を決めたら、自分がどのルートを登るのかを決めます。同じ山でもルートによって難易度が変わってくるため、初めて登る山なら王道ルートやコースタイムが短い整備された道を選びましょう。
登る日の天気を調べる
初心者のうちはなるべく降水確率が低い、晴れや曇りの日を選びましょう。雨の日は視界も足元も悪くなるため、登山レベルが飛躍的に上がります。さらに雪の日ともなれば登る前から断念することも。また、気温が低いと防寒具なども揃える必要があるため要チェックです。
登山届を出す
登山届けの提出は主に登山口で行います。登山届にその日登るルートなどを書き込み、登山ポストに提出します。そうすることで遭難してしまったとき、捜索隊の方があなたを探しやすくなります。コンパスというネットから登山届を提出するサービスなどもありますのでぜひ活用しましょう!
行動食を買う
登山で痩せるために、なるべく食べない…これはとても危険な行為です。山の中でお腹がすきすぎたら、ハンガーノックという低血糖状態になり行動不能となる恐れがあります。つまり遭難直行です。
それを防ぐために、自前であらかじめチョコレートやナッツなど行動中も食べやすい食べ物を持って行くといいでしょう。あらかじめ買っておくことで当日の行動にもゆとりが出ます。
運動
登山痩せるのに、事前に運動するの!?という声が聞こてきそうですが、何も運動をせずに登山すると、翌日動くのも大変な筋肉痛となってしまいます。それを軽減するためにも多少の運動をしておく方が効果的です。
また、登山中疲れて動けなくなるリスクも減らせます。自宅で簡単にできるもので大丈夫ですので、少しでも鍛えておくことをおすすめします。以下の記事で自宅でできるトレーニングを紹介しています。
登山に必要な装備
登山をするためには山を登るために作られた装備を揃えることが大切です。この項目で登山装備の必要性を説明します。
ザック(リュック)
登山用のザックは胸と腰にベルトがあり、荷物の重さを分散させてくれる効果があります。背中へのフィット感も良く、ポケットも多くて収納もしやすいです。日帰り登山であれば、防寒具などをしまうことを考慮して30L以下のものをおすすめします。
登山靴
登山靴は底が頑丈にできているため、デコボコの登山道から足を守ってくれます。さらにほとんどが完全防水なため、ちょっとした沢なら難なく渡ることができます。一般的にハイカットの登山靴のほうが、足首をしっかりホールドしてくれるため、安全性が高いですよ。
防寒具
山の上は地上よりも低く、風も強く汗冷えしやすいため、低体温症の危険性が上がります。たとえ夏であったとしても、羽織は必要です。冬になるとハードジャケットやダウンなども持っていかなければなりません。
寒いほうがカロリーを消費するからといって、登山で痩せるために薄着を貫くのはやめましょう。
レインウェア
山の天気は変わりやすく、晴れ予報でも突然雨が降ったりします。しかし傘をさすと片手がふさがってしまい、転倒時受け身が取れず怪我の原因となっています。
そこで活躍するのが防水性、透湿性が高いレインウェアです。冷たい雨から体を守ってくれるため、低体温症を防ぎ登山で痩せる安全性を飛躍的に高めてくれます。
ヘッドライト
計画よりも下山が遅くなってしまい、日没となってしまうと真っ暗の中歩行しなくてなりません。そんな緊急時に役立つのが頭に装着する「ヘッドライト」です。ハンズフリーで前方を照らしてくれるため、安心して下山することができます。
登山地図
登山地図には等高線や谷、歩行タイムなどが載っているため、一つ持っているだけルートチェックがはかどります。登山中に持ち歩くことで遭難対策にもなります。登山アプリなどと併用して使用するのがおすすめです。
登山中にやってはいけない事
登山でこれをやってしまうと危険、迷惑になってしまうことをまとめました。この項目に載っていることはよく注意して登りましょう。
ジーパンなど通気性の悪い装備を着用
ジーパンなど通気性が悪いものは、汗が乾きにくいため汗冷えからの低体温症を引き起こす可能性があります。ウェアは動きやすく、汗の乾きやすい運動用のもの選ぶようにしましょう。
登山ルールを守らない
登山は安全のために守らなければならないルールがあります。
・登山道は登ってくる人が優先で、避ける時は山側に避けましょう
・ゴミ全般自分で持ち帰るようにしましょう
・グループで歩く時は、なるべく1列で歩くようにします
・すれ違う人とは「こんにちは」など挨拶をしましょう
・登山道から外れないようにする(植生を傷つけない)
・レベルに合わない山に挑戦する
難しいものではないので、人に迷惑をかけないように心がけて行動しましょう。
予定にない行動をする
登山中ふとしたことがきっかけで、予定ルートを変えてみたくなる事があります。しかし、予定にないルートにはどんな危険が待っているかわかりません。登山届と違う行動をすると、遭難したときに混乱も招きます。なるべくエスケープなどの緊急時以外は、予定ルートを外れないようにしましょう。
食べる事を控える
登山で痩せるために食べ物を少ししか食べないのはNGです。登山は消費したカロリーの分だけ食べる必要があります。心配しなくても、たくさん食べても大丈夫。むしろ好きなものを食べるチャンスです!登山を継続して続けていけば、どんどん脂肪燃焼していきますよ。
自分のレベルに合った登山をしましょう
登山で最も大切なことは自分のレベルを把握し、無理のない計画を建てる事です。登山で痩せるために消費カロリーが多そうな急勾配で長い道のりの山を選んでも、楽しくなくて挫折したり、最悪遭難して命の危険があります。
登山で痩せる最大のメリットは楽しいという事です。雄大な自然に包まれる事で、心身ともに癒やされる効果も期待できます。ぜひ登山をして日常では味わえない、夢のような体験をしてください。
まとめ
これから登山で痩せる人のために、初心者が揃えるべき装備や心構えなどを紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 登山で痩せることはリスクが高そうに見えますが、無理をしなければ最高の趣味となります。自分のレベルを推し量りながら、ゆるく登山をしていきましょう。