【2024】富士山の登山費用はどのくらい?安く装備をそろえる方法も紹介
夏にシーズンをむかえる富士山の登山。しかし、初めて富士山の登山をする方は、費用がどのくらいかかるの分からないでしょう。今回の記事では、最も一般的なルート「吉田ルート」から登る場合の費用や、費用をおさえる方法を紹介します。
富士山の登山にかかる最低限の費用
登山初心者の方でも登れる富士山は、美しい景色が見られるとても日本一大きな山です。ポピュラーなルートとして親しまれているのが富士吉田ルート。富士吉田ルートを基準に、富士山の登山にどのくらいの費用がかかるのかを詳しく計算します。
交通の費用|約3,000円
富士山で一般的な登山道・富士吉田ルートは、”富士スバルライン五合目”が登山口になります。富士山の登山口へは各地からバスが出ており、出発地点によって料金が変わります。
例として、新宿から富士山入り口への直通バスの費用は「約2,900円前後」、富士山駅(または河口湖駅)からバスに乗ると約1,500円前後の費用となっています。
宿泊の費用|約12,000円前後
富士山の宿泊地として人気がある7~8合目付近の山小屋の費用、1泊2食付きで約12,000円前後が平均の費用となっています。
費用は、富士山の山小屋によって異なりますが、基本的に休前日や土曜日が最も高く、次いで日曜日をふくむ休日、最も安いのが平日です。素泊まりなら、9,000円台で宿泊できる富士山の山小屋もあります。
弾丸登山といわれる費用・時間などを節約した、宿泊をしない富士山登山は、原則的にしないように自治体から注意喚起がされています。弾丸登山は時間や費用が節約されますが、高山病のリスクや、疲労で動けなくなる人が後を絶たないためです。
特に、2014年からは弾丸登山の規制が予定されています。費用を節約をせずに、富士山の登山では山小屋に宿泊するようにしましょう。
食事の費用|約6,000円前後
富士山の山小屋では、食事・飲み物・道具などが購入できます。しかし、富士山は運搬費用がかかるため、必要費用が地上よりも高いです。例えば、ミネラルウォーターの費用は500円、カレーライスは1,200円、カップヌードル600円する山小屋もあります。
2日間で朝昼晩ごはんを5回食べるとし、内2食は宿泊の費用に含めて計算すると、富士山での食事の費用は3,600円になります。富士山登山の途中で飲み物を3回購入すると、食事の費用は約5,100円になる計算です。
富士山の登山中はお腹が空くため、余裕をもって6,000円~8,000円以上は食事の費用がかかると計算してください。
トイレの費用|約1,000円
富士山のトイレは、基本的に1回200円の利用費用がかかります。富士山のトイレは、水道を使わない環境型トイレを使用しているため、維持に大きな費用がかかっているためです。
富士山の美しい環境を守るためにも、100円玉をなるべく多めに用意しておき、トイレ利用の費用を支払えるようにしておきましょう。
また、富士山で使われている環境型トイレはタイプによって使用方法が異なります。使用後の紙の捨て方や注意点など、事前に確認してから利用してください。
登山装備の費用|約9,000~28,000円
登山装備の費用基準は、当ブログの【登山はお金がかかる趣味なのか? コスパを追求して徹底検証】という記事から算出して費用をだします。
手持ちの道具(服装や靴など)を流用する場合の費用は約9,000円、一から用意する場合の費用は約28,000円をみてください。
富士山登山では防寒着がプラスされるので、最低費用はやや上昇する傾向にあります。また、費用のかかる登山ブランドは購入していない場合の値段なので、本格装備をそろえたい人はもっと費用がかかります。
★合計費用|約31,000~50,000円
富士山の登山では、おおよそ31,000円~50,000円の費用がかかることが分かりました。また、任意ではありますが「富士山保全協力金(入山料)1,000円」の費用もあります。
富士山登山、2日間のレジャー費用としては、少し割高に感じられる人もいるでしょう。しかし、富士山は日本一高いながら、初心者でも登山できる珍しい山です。ぜひ費用を貯めてチャレンジをしてみてください。
富士山の登山で用意するべき装備の費用
富士山の登山では普段使う道具ではなく、費用をかけて登山向けのものを用意すると快適です。富士山で使う道具の費用は、どんなものを用意するかで変わります。ここでは、富士山のために装備を用意すべき理由と、おおよそかかる費用をお話します。
登山靴の費用|5,000円~
富士山に行くのならば、登山靴を用意するのがおすすめ。登山靴の費用は安いものなら、ネット通販で5,000円からあります。
登山靴を買うべき理由のひとつに、富士山の足元の悪さがあります。登山靴の靴底は固くなっており、平らな地面を歩いているのと同様の効果を発揮してくれます。
富士山は、岩や石がゴロゴロとしている道が多いので、普通の運動靴だと足裏に負担がかかり、痛みが生じる場合があります。
新たに富士山用に用意する場合は、ワンサイズ上の登山靴を購入しましょう。富士山の下山時は靴の中で足が滑るので、ピッタリサイズの靴だと爪が靴の壁にあたって痛くなる可能性があります。
また、クッション性のある厚手の靴下を併用すると、富士山で足の負荷が減るため、登山靴は大きめのサイズがいいでしょう。
登山靴は、基本的に防水のものがおすすめです。富士山には水がありませんが、雨によって靴が浸水する可能性があります。防水の本格登山靴の費用は10,000円~をみておきましょう。
他にも、履き口がミドルカット以上の登山靴なら、足首を固定されるので、富士山での怪我のリスクを減らせますよ。新しく登山靴を購入したときは、必ず試し履きをして足に慣らしてから富士山の登山に使ってください。
▼富士山登山におすすめ!費用が安い登山靴▼
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レインウェアの費用|5,000円~
レインウェア(雨具)は、天気の変わりやすい富士山では必需品です。富士山での突然の雨にも対応できるうえに、防風効果もあるので防寒着のひとつとして使用できます。
最高ランクの素材を使っているレインウェアは、上下で4~5万円ほどの費用がかかります。しかし、富士山登山でしか使わないのなら、5,000円~の費用のレインウェアでも大丈夫です。富士山以外でも使う場合の費用は、10,000円~で選ぶといいでしょう。
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防寒着の費用|費用0円~10,000円
富士山で、夜中にご来光登山をする場合は、防寒具をもっていきましょう。手持ちのダウンジャケットをもっていくのなら費用は0円、購入するのなら10,000円~程度の費用はかかるでしょう。
富士山の山頂は、8月でも平均の最高気温が10度未満、平均の最低気温は約3度となっています。富士山の山頂は地上の真冬並みの寒さとなり、悪天候だと体感温度はもっと下がります。
特にご来光を見るために、山頂で朝日を待つ方はそれなりの防寒着が必要になります。筆者の本格登山装備でも寒さを感じるほどでした。
おすすめの防寒着はダウンジャケットとフリースです。ダウンジャケットやフリースは軽量性に優れており、手持ちにあれば流用ができます。
登山用のダウンジャケットの費用は、高いものは30,000円以上するので、富士山だけで使う場合は費用オーバーになる人が多いでしょう。その場合は街用でも大丈夫です。
ただし、街中用のダウンジャケットは費用がかからない反面、登山用のものよりも重く、小さく圧縮しにくいものが多いので、富士山での持ち運ぶ際は注意が必要です。他にも手袋やネックウォーマーがあると便利ですよ。
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登山ザックの費用|0円~5,000円
富士山の登山では、両手が使えるようにザック(リュック)がおすすめです。両手が使えると、転倒時に体を支えられます。富士山向けのザックは、安い費用のものなら5,000円~で用意できるでしょう。
富士山登山で新たにザックを購入する場合は、ヒップベルトが付属しているものを選んでください。ヒップベルトがあるものは、腰にも荷物の負担が分散できるようになり、肩にかかる負荷を減らせます。ザックの安定感が増すので、富士山で歩行がしやすくなりますよ。
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ヘッドライトの費用|約1,000円~3,000円
富士山の登山で人気なご来光を見るには、夜明け前の暗い時間から登る必要があります。富士山の登山以外に使わないのなら、費用をおさえて1,000~2,000円台のもので十分ことたります。富士山でヘッドライトを使う場合は、100~200ルーメン以上のものを推奨します。
▼富士山登山でおすすめのヘッドライト▼
その他
富士山は強い紫外線がふりそそぐため、目や肌を日焼けしやすいです。サングラス、日焼け止めクリームを使用していないと、下山後に炎症を起こす可能性も。必需品ではありませんが、事前に用意しておくほうが安心ですよ。
富士山の登山で費用をおさえる方法
富士山の登山で万全の準備をしたいけど、費用はおさえたい方のためにコストをおさえる方法を教えます。費用をかけずに安全性を高めて富士山に登りましょう。
装備をレンタルをする
富士山登山前に、登山道具のレンタルをしているショップから借りれば、一流ブランドの製品を安価な費用で使用できます。例えば富士山登山の道具レンタルで著名な「やまどうぐレンタル屋」さんでレンタルしたときは以下のような費用になります。
富士登山まるごと6点セット | 1泊2日/12,000円~ |
富士登山まるごと7点セット(防寒具付き) | 1泊2日/14,500円~ |
やまどうぐレンタル屋では、富士山の吉田口や富士宮口など指定の場所で受け取れる「手ぶら割」もあります。レンタルすると登山用靴下もプレゼントでもらえますよ。詳細は公式ページでご覧ください。
登山ブランド以外のもので代用する
富士山であれば、登山ブランドのウェア(服)を買わなくても、スポーツブランドのもので十分な場合があります。例えば、スポーツブランドの「ミズノ」はブレスサーモと呼ばれる独自の保温機能をもった製品を販売しています。メーカー独自の機能を組み合わせれば、通気性に優れた装備をそろえられますよ。
費用をかけずに富士山の登山を楽しもう!
富士山の登山にかかる費用は、レジャーとしては安価ではありません。しかし、費用をかけても富士山に登ったという経験は何ものにも代えがたい経験となるでしょう。なるべく節約をして費用をかけず、富士山を楽しみましょう!
◆この記事を書いた人◆
ゆるペン登山管理人:山柳
登山歴:6年
登った山:富士山、3泊4日北アルプス(雲ノ平、高天原、三俣蓮華~双六岳)、燕岳、南アルプス(北岳、仙丈ヶ岳)、八ヶ岳縦走(硫黄岳~赤岳)、積雪期丹沢縦走(ヤビツ峠~西丹沢)、金峰山~瑞牆山、雲取山など関東の山を中心に踏破。100回以上の登山を経験。
登山にかけた費用は約100万を超える。
登山メディア3サイトに情報を提供する登山ライターを経験。