登山中に汗が止まらない!おすすめの対策方法とグッズを紹介
登山をすると季節問わず汗が止まらない。全身が汗でびしょびしょになって、強い不快感をもちながら登っている方もいるでしょう。今回の記事では、なぜ登山中に汗が止まらないのか、対策やおすすめのグッズを紹介します。
登山をすると汗が止まらない原因
汗が止まらない原因は、人によってさまざまなです。原因を知ることで、対策も変わってきます。心当たりのある原因をみつけて、対策をしていきましょう。
レイヤリングが間違っている
レイヤリングをミスしていると、オーバーヒートになって汗が止まらない場合があります。特にベースレイヤー(Tシャツ、インナー)の選択は注意が必要です。登山中は暑いと、服を上から順に脱いでいきます。ベースレイヤーだけになったとき、どれだけ薄着になれるかが肝です。
登山中は肌を露出しすぎると、虫刺されや日焼けなどの危険があります。登山の安全性をふまえた、汗対策におすすめのベースレイヤーは以下になります。
- Tシャツ+アームカバー
- クール素材が使われた薄手・長袖のパーカー
ボトムス(パンツ)も3シーズン対応のものではなく、夏専用の薄手のウェアを着用しましょう。ショートパンツ+スポーツタイツは、通気性が低下するので、比較的暑いと感じやすいです。スポーツタイツを使うときも、薄手のものを着用してください。
オーバーペースで歩いている
登山中に汗が止まらない原因の1つに、ペースが早すぎる場合があります。登山の基本的な歩き方は、面倒と感じるくらいに、ゆっくり歩くことです。体力的に問題なくても、汗が出ないくらいのペースを保ちましょう。ゆっくり歩くとコースタイムをオーバーしてしまう場合は、出発を早めるようにしてください。
体が汗でびしょびしょのまま歩くと、風によって体冷えてしまう危険性があります。高山の急登や低山の夏など、汗をかきやすい場面ではこまめに汗をふきとり、水分補給をしましょう。
汗をかきやすい体質
レイヤリングやペースが問題なくても、汗をかきやすい場合は汗をかきやすい体質、または「多汗症」の可能性があります。運動中じゃなくても汗をかきやすい人は、思わぬ病気が隠されている場合も。多汗が気になる方は専門医に相談しましょう。
登山中に汗が止まらないときの対策
汗が止まらないと視界が悪くなり、ウェアも汗でびしょびしょになります。気分的にも良くありませんよね。まずは、登山中の不快な汗を軽減する方法を試してみましょう。
立ち止まって深呼吸をする
汗は自律神経と深い関わりがあります。自律神経のなかで交感神経が優位な状態になると、汗が出るようになります。逆に、副交感神経と呼ばれる自律神経が優位になると、発汗がおさまるとされています。自律神経を自由に操作はできませんが、汗が止まらないときに呼吸法を変えることで副交感神経を優位にできます。
副交感神経を優位にする呼吸は、深呼吸です。お腹から呼吸する「腹式呼吸」をして、お腹をふくらませながら深く息を吸いこみます。次に、吸った時間の2倍かけて、お腹をへこませながら息を吐きます。ゆっくり息を吐くことでリラックス状態になり、登山中の発汗が抑制される場合があります。
体質改善をする
発汗は体と深い結びつきがあります。普段の生活を見直すことで、汗が止まらない状態をおさえられるでしょう。
隠れ冷え性かをチェック
汗をかきやすい人と無縁そうに見える冷え性は、汗がとまらない状態と関係があるとされています。汗をかきやすい体質だけれど、手足が冷えやすい人は「隠れ冷え性」の可能性があるので要注意です。
冷え性の方が、冷たい水分を飲むと不要な水分が体内に蓄積されます。蓄積された水分は、発汗によって体外に放出。結果、大量の汗となって登山中に出てしまう場合があります。冷え性による多汗を防ぐには、普段から以下の方法を試してみてください。
- 冷たい水分をとりすぎない
- 体を温める食材を食べる
- 普段から湯船に入る
体を温める食材は、生姜やごぼうなどの根菜類や発酵食品がおすすめです。白砂糖は体を冷やすとされているので、ひかえるようにしましょう。夏場でもシャワーですませずに、湯船をはって体の芯を温めるのも重要ですよ。
隠れ肥満を改善する
太っていないのに、汗がとまらない場合は「隠れ肥満」によって多汗となっているときがあります。隠れ肥満の方は内臓脂肪が多いため、皮下脂肪が厚い方と同様に熱が体内にこもってしまいます。汗は上がった熱をさげるときに発汗するため、内臓脂肪が多い方は自然と汗が多くなります。
内臓脂肪を1度チェックしてみて、隠れ肥満だった場合は食事を見直してみましょう。ゆっくり食べるだけでも、内臓脂肪を落としやすくなりますよ。
食事の内容を変える
食事の内容が良くないと、登山中や運動時に汗が止まらないことがあります。推奨する食事内容は以下になります。
- アルコールをひかえる
- カフェインの量を減らす
- 香辛料をひかえる
唐辛子を含む香辛料、カフェイン(紅茶・コーヒー)、アルコールは汗腺を刺激する飲食物です。少なくとも、登山の前日からひかえるようにしましょう。
生活習慣を見直す
生活習慣が悪いと自律神経が乱れる場合があります。自律神経が乱れると交感神経が優位になり、登山中以外でも汗が止まらないことに悩まされるでしょう。
自律神経を整えるには、規則正しい生活(睡眠)・バランスの良い食事・ストレス解消が大事です。改善が難しいときや深刻な場合は、病院に1度相談しましょう。
登山中に汗が止まらないときに便利なグッズ
登山中の汗を不快感を減らすグッズを紹介します。汗がとまらないことに悩んでいる方は、ぜひ1度チェックしてみてください。
ワキ・顔・手・足|デオドラント クリーム「ENAVIS(エナビス)」
汗腺をクリームによってフタをすることで、登山中に汗がとまらない部位をしっかりケア。24時間も菌の増殖をおさえ、汗の臭い成分に直接働きかけてくれます。肌がデリケートな方にもやさしい天然成分が配合。汗が気になる顔だけではなく、手やワキ、足の指など気になるところにピンポイントに使えますよ。
足の指・ワキ|dot「デオドラントジェル」
毛穴や肌を引きしめる成分により、汗をカットしてくれる防臭ジェルです。登山中の持ち歩きにも不便しないコンパクトサイズ。汗がとまらない部位の菌を抑制し、汗の臭いを大幅に減らしてくれます。ジェル成分ですが、塗ってもベタつきが少なく、少量塗るだけで快適に長く使えますよ。
足の指|デオナチュレ「足指さらさらクリーム」
汗を吸収するパウダーによって、汗蒸れを軽減してくれる製品です。汗をふいたあと、クリームを足の指に直塗りすることで、しっかりと密着。天然の消臭成分により、肌にやさしい使い心地と防臭効果を発揮します。登山前に塗ることで効果を発揮。足の汗がとまらない方向けのデオドラントクリームです。
全身|資生堂「エージーデオ24 パウダースプレー」
制汗作用のある「みょうばん」を使ったパウダーにより、汗を吸着してくれる制汗スプレーです。汗がとまらないワキも汗取りパッド効果で快適に。パウダー内にヒアルロン酸を配合されているため、保湿効果もあります。汗をかいても落ちにくいので、塗布のし直しが少なくすみます。登山にうれしいミニサイズも展開していますよ。
汗がとまらない人は臭いケアも大切
汗がとまらない人と、密接な関係にある汗の臭い。汗をたくさんかくと、汗のなかに余計な分泌物が混ざるようになります。余計な分泌物を細菌が分解することで臭いが発生するとされています。
以下の記事で汗の臭い対策について解説しているので、気になる方は読んでみてください。
汗のケアをして登山を気持ちよくしよう
登山中に汗がとまらない原因や対策、おすすめグッズを紹介しました。激しい運動をする登山では、汗はどうしてもかいてしまいます。汗でびしょびしょになった体は、低体温症を含めた登山中のリスクをともないます。事前に汗対策をして、快適に山を登りましょう!